仮想通貨で稼ぐ方法は値上がりを待つだけではありません。仮想通貨を運用して値上がりを待ちながら総量を増やすことができます。
今回は仮想通貨を増やす方法の1つであるレンディングを解説します。高金利でありがたい反面、当然リスクもあります。そのリスクの軽減方法についてもお伝えしますので参考にしてください。
まず、各社のレンディング金利は以下のとおりです。
サービス | BTC | ETH | USDT | USDC | DAI | XRP | DOT | ADA | ATOM | BCH | LTC |
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ビットレンディング | 8% | 8% | 10% | 10% | 10% | - | - | - | - | - | - |
PBRレンディング | 10% 12% | 10% 12% | 10% 12% | 10% 12% | - | - | - | 10% 12% | - | - | - |
HashHab レンディング | 1.5% | 4.5% | - | 4% | 4% | - | - | - | - | - | - |
シグノス | 1.5% | 2.3% | - | - | - | - | - | - | - | 4% | 4% |
GMOコイン | 1% 3% | 1% 3% | - | - | 1% 3% | 1% 3% | 8% | 1% 3% | 10% | 1% 3% | 1% 3% |
コインチェック | 1% 2% 3% 4% 5% | 1% 2% 3% 4% 5% | - | - | - | 1% 2% 3% 4% 5% | 1% 2% 3% 4% 5% | - | - | 1% 2% 3% 4% 5% | 1% 2% 3% 4% 5% |
ビットバンク | 1% 1.2% 2% | 1% 1.2% 2% | - | - | - | 1% 1.2% 2% | 1% 1.2% 2% | 1% 1.2% 2% | - | - | 1% 1.2% 2% |
ビットポイント | 募集ごとに決定 | ||||||||||
SBI VC Trade | 募集ごとに決定 |
高金利レンディングはいつまで同じ金利が維持されるかわかりません。一定のユーザーが獲得できてしまえば金利が見直される可能性があるからです。始めるならできるだけ早い方がよいでしょう。
仮想通貨バブルにそなえて、効率的に資産を増やしていきたいですね。
仮想通貨レンディングとは?
仮想通貨で得られる利益の基本は、安いときに買って高いときに売る売却益です。
しかし、レンディングすることで、売買益だけでなく保有したままでも利益が得られます。仮想通貨を持つことによって得られるインカムゲインの1つです。
レンディング=仮想通貨の貸付け
レンディングとは、仮想通貨を他のユーザーに貸し出し、その対価として金利を得ることです。貸し出す通貨や日数によって金利は異なりますが、年利でおおよそ数%は稼げます。
普通預金の金利が0.001%だと考えるとその利息は破格ですね。銀行に100万円預けても1年間でたった10円の利息ですが、仮想通貨レンディングなら数万円のリターンになります。
貸し手と借り手をマッチングする仕組みがレンディングサービス。個人間の貸し借りは敷居が高いため、企業が運営しているレンディングサービスを利用するのが原則です。
日本のレンディングサービスの提供元は、レンディング専門業者と取引所に大きく分かれます。
レンディングサービスで預けられた仮想通貨は運営企業を通じて貸出先に融資されます。ユーザーは貸出先を選んだり話し合いをしたりする必要もなく、とてもかんたんに貸付できる仕組みなのです。
レンディングとステーキングの違い
仮想通貨でインカムゲインを得るにはステーキングという方法もあります。
貸し出した仮想通貨に応じて利息を稼ぐのがレンディングです。一方、仮想通貨を保有することでネットワーク運営に参加し、報酬を得るのがステーキングです。
ステーキングは、コンセンサスアルゴリズム(取引の承認方法)にPoSを採用した仮想通貨でしか利用できません。また、仮想通貨を一定期間ロックする必要があったり、ステーキングしても報酬が発生しなかったりします。
レンディングも、対象となる仮想通貨はサービスの提供元によって受け付けられた一部のみ。レンディングを受け付けていない期間もありますし、レンディングしている期間は自分の手元から資産はなくなります。
どちらの方法を選ぶかは投資銘柄や戦略次第。手段があることを知った上で自分の投資にどう活かすかが重要です。
レンディングもステーキングも一長一短ありますが、金利の高さは仮想通貨ならではといえるでしょう。これらを有効に活用できれば、資産増加のスピードアップに一役買ってくれます。
仮想通貨レンディングするときの注意点
レンディングする際の注意点をまとめました。いずれも損失回避のための重要ポイントです。
信頼性のあるレンディングサービスを利用する
万が一、資産が返還されない事態は極力避けたいと思うはずです。幸いにも日本のレンディングサービスが破綻した事例はまだありません。しかし、海外のレンディングサービスの破綻は度々ニュースで取り上げられています。
資産を失わないためにはできるだけ安全なレンディングサービスを選ぶことが重要です。とはいえ、かんたんにそれが分かれば苦労しません。
1つの基準として、金融庁の認可を得た国内取引所であれば比較的安全といえます。その取引所が資産を返還できないようなことがあれば、レンディングせず売買だけ利用している大多数の人にも被害が及びます。金融庁に認可されるには厳正な管理が求められます。
一方で、取引所が提供するレンディングサービスは金利が低く利益が得づらい傾向です。やはり金利の高さとリスクは比例します。対策として、複数のレンディングサービスに分散してリスク軽減することを検討してください。
仮想通貨に関わる大きなニュースを見逃さない
レンディングサービスの破綻を予期する方法の1つとして、仮想通貨業界のビッグニュースを逃さないことが挙げられます。
2022年に海外レンディングサービスのセルシウス・ネットワークやボイジャー・デジタルが相次いで破綻しました。これは、ステーブルコインの1つであるテラUSD(UST)の暴落に連鎖した事件です。
同年の米ブロックファイの経営破綻も大手取引所FTXの破綻に連鎖しています。
これら大手の破綻が連鎖してドミノ倒しのように波及する原因は、融資先として関係があったためです。多額の資金の運用先が倒れれば、資金は返還されず倒産が連鎖するのです。
このことから学べる教訓は、大手の破綻や疑いのニュースをキャッチしたなら速やかにレンディングをやめて資産を戻すべきということです。
レンディングサービスを提供している企業の融資先は、情報として表に出ていないことがほとんどです。経営悪化やきな臭いニュースに対して用心深くなることが、自分の資産を守ることにつながります。
この考え方は、仮想通貨に投資する上で極めて重要です。
仮想通貨を売るかもしれない時は利用しない
仮想通貨を売却する可能性がある場合、レンディングはやめましょう。
レンディングは一定期間の貸出を条件として利息を得るサービスです。途中解約できなかったり、できたとしても解約料を取られたりすることがほとんどです。たとえ解約しても、返還されて自分の手元に戻るまでに時間がかかります。
相場の格言に「天井三日底百日」とあるように、価格が急騰している期間は安い時に比べてとても短いものです。
売り時を逃さないためにも、売る可能性が少しでもちらつくならレンディングはやめておくべきです。
おすすめの仮想通貨レンディングサービス5選
特におすすめのレンディングサービス5選です。金利の高さはレンディング専門業者、信頼性なら取引所を選ぶとよいでしょう。
ビットレンディング(BitLending)

ビットレンディングは高金利で人気のレンディングサービスです。
2022年2月から開始された比較的新しいサービス。国内唯一の暗号資産専門誌を発行している株式会社J-CAMが運営しており、一定の信頼があります。
レンディング専門業者のため複利運用できるため、高金利とあいまって効率的に仮想通貨を稼ぐことができます。
対象銘柄 | 5種類(BTC、ETH、USDT、USDC、DAI) |
金利(年利) | BTC:8%、ETH:8%、USDT:10%、USDC:10%、DAI:10% |
複利運用 | ○ |
貸出期間 | 1ヶ月~無期限 |
最低貸出数量 | BTC:0.01BTC、ETH:0.1ETH、USDT:200USDT、USDC:200USDC、DAI:200DAI |
貸出開始日 | 着金日の翌日 |
途中解約 | ○ |
途中解約手数料 | なし |
返還時の送金手数料 | 無料(年4回まで) 【5回目以降】BTC:0.0005BTC、ETH:0.00625ETH、USDT(TRC-20):1USDT、USDT(ERC-20):35USDT、USDC(TRC-20):1USDC、USDC(ERC-20):35USDC、DAI:15DAI |
PBRレンディング

PBRレンディングは国内最高金利を誇るレンディングサービスです。
2022年11月にリリースされたばかりの新しいサービスですが、その金利の高さから口コミによって利用者は急増しています。
プレミアムプランは年利12%でかなり魅力的なのですが、1年間のロックがつきます。途中解約も貸し出し分の20%が手数料として取られてしまうため、僕はひとまずレギュラープランから始めました。
対象銘柄 | 5種類(BTC、ETH、ADA、USDT、USDC) |
金利(年利) | 【レギュラープラン】10% 【プレミアムプラン】12% |
複利運用 | ○ |
貸出期間 | 1ヶ月~無期限 |
最低貸出数量 | 【レギュラープラン】BTC:0.01BTC、ETH:0.1ETH、USDT:300USDT、USDC:300USDC、ADA:500ADA 【プレミアムプラン】BTC:0.16BTC、ETH:2.25ETH、ADA:8,500ADA、USDT:3,500USDT、USDC:3,500USDC ※プレミアムプランは1年間ロックあり |
貸出開始日 | 着金日の翌日 |
途中解約 | ○ |
途中解約手数料 | 【レギュラープラン】なし 【プレミアムプラン】レンディングしている総量の20% |
返還時の送金手数料 | BTC:0.0005BTC、ETH:0.00625ETH、ADA:1ADA、USDT(TRC-20):1USDT、USDT(ERC-20):35USDT、USDC(TRC-20):1USDC、USDC(ERC-20):35USDC |
返還日 | 返還申請日の翌々月前半 |
GMOコイン

GMOコインは金利1~3%が多いですが、DOTやATOMが8~10%で運用できます。
GMOコインのレンディングは取引所としてのサービスの1つです。大手グループが運営している取引所のため、レンディング専門業者に比べれば信頼度は高いでしょう。
対応銘柄は多いですが、常に受付募集している銘柄は多くありません。GMOコインは、取引所で比べると高金利で運用できます。
対象銘柄 | 24種類(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、MONA、XEM、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、ENJ、DOT、XTZ、ATOM、ADA、DAI、FCR、DOGE、SOL、ASTR) |
金利(年利) | 1%コース(1ヶ月)、3%コース(3ヶ月):BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、MONA、XEM、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、ENJ、XTZ、ADA、DAI、FCR、DOGE、SOL、ASTR 8%コース(3ヶ月):DOT 10%コース(3ヶ月):ATOM |
複利運用 | × |
貸出期間 | 1ヶ月、3ヶ月 |
最低貸出数量 | BTC:0.1BTC、ETH:5ETH、XRP:5,000XRP、BCH:5BCH、LTC:10LTC、MONA:500MONA、XEM:30,000XEM、XLM:20,000XLM、QTUM:300QTUM、BAT:5,000BAT、OMG:1,000OMG、XYM:10,000XYM、LINK:50LINK、MKR:0.5MKR、ENJ:1,000ENJ、DOT:50DOT、XTZ:300XTZ、ATOM:10ATOM、ADA:700ADA、DAI:1,000DAI、FCR:50,000FCR、DOGE:10,000DOGE、SOL:20SOL、ASTR:10,000ASTR |
貸出開始日 | 毎月15日 |
途中解約 | ◯ |
途中解約手数料 | 受取り予定だった報酬の10% ※途中解約の場合、報酬は支払われない |
返還時の送金手数料 | なし |
返還日 | 毎月15日 途中解約の場合は、返還申請日から5営業日後 |
シグノス(Cygnos)

シグノスは国内最大級のレンディングサービスです。
ビットレンディングやPBRレンディングと比べて金利は劣りますが、Fireblocks社の提供する仮想通貨保険に加入済みでセキュリティに定評があります。
また、最低貸出数量がトップクラスに低いこと、返還時の送金手数料が安いことも特長です。レンディング開始の敷居が低いサービスといえます。
対象銘柄 | 4種類(BTC、ETH、LTC、BCH) |
金利(年利) | BTC:1.5%、ETH:2.3%、LTC:4%、BCH:4% |
複利運用 | ○ |
貸出期間 | 10営業日~無期限 |
最低貸出数量 | BTC:0.0001BTC、ETH:0.001ETH、LTC:0.0001LTC、BCH:0.0001BCH |
貸出開始日 | 着金日の翌日 |
途中解約 | ○ |
途中解約手数料 | なし |
返還時の送金手数料 | BTC(アプリ申請):0.0003BTC、BTC(SMS申請):0.0006BTC、ETH(アプリ申請):0.01ETH、ETH(SMS申請):0.02ETH、LTC(アプリ申請):0.1LTC、LTC(SMS申請):0.2LTC、BCH(アプリ申請):0.03BCH、BCH(SMS申請):0.06BCH |
返還日 | 返還申請日から10営業日以内 |
コインチェック(Coincheck)

コインチェックは国内最大級の仮想通貨取引所です。
今回取り上げたレンディングサービスの中でも断トツの信頼性であることは間違いありません。取扱い銘柄も多いです。
1年間貸し出せば5%金利で運用できるものの、貸出申請してから承認されるまでのハードルが高いことが難点です。募集していないものもあります。
承認されるまで数ヶ月かかるという話もSNSではチラホラ。とはいえ、極力リスクを抑えた運用をしたいなら選択肢の1つになるでしょう。
対象銘柄 | 22種類(BTC、ETH、XRP、ETC、LSK、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG、PLT、SAND、XYM、DOT、FNCT、CHZ、LINK) |
金利(年利) | 1%コース(14日間)、2%コース(30日間)、3%コース(90日間)、4%コース(180日間)、5%コース(365日間) |
複利運用 | × |
貸出期間 | 14日、30日、90日、180日、365日 |
最低貸出数量 | いずれも約1万円分 |
貸出開始日 | 承認され次第 ※承認は申請順に行われる |
途中解約 | × |
途中解約手数料 | - |
返還時の送金手数料 | なし |
返還日 | 貸出期間終了日の翌営業日 |
まとめ:仮想通貨レンディングを活用して効率よく資産を増やそう
効率よく資産を増やしたいのであれば、圧倒的にビットレンディングやPBRレンディングがおすすめです。法定通貨では得られない仮想通貨ならではの高金利なサービスになっています。
正直、現在の金利がこれからも維持されるかはわかりません。
比較的新しい高金利レンディングはユーザー獲得のために身銭をきっている可能性もあります。ユーザーが集まれば利率が見直されることも考えられます。始めるならなるべく早いほうがよいでしょう。
また、リスクを抑える方針であれば、取引所のレンディングサービスや保険に加入しているシグノスがおすすめです。金利は低めですが、長期運用ならしっかりとプラスになります。
複数のレンディングサービスを併用してリスクを分散することも有効です。「卵は一つのかごに盛るな」というように、一箇所に資産を集中させるのは危険です。
それぞれの投資目標やリスク許容度を考えて検討してみてください。