ニキビを自宅で治そうとする時に気をつけたい3つのポイント

自宅でニキビを素早く治したいと考える際に、最も重要なのは「自分のニキビの種類を理解すること」です。

世の中には、

  • 「この化粧品を使えばニキビに効果的!」
  • 「こうすればニキビが改善する!」
  • 「自宅で短期間でニキビを治したい」

といった情報があふれています。

しかし、すべてのニキビに同じケアが適しているわけではありません。
誤ったスキンケアをすると、逆に症状が悪化してしまうこともあるため、自分のニキビのタイプを正しく把握することが大切です。

また、

  • 「友達の〇〇ちゃんは肌がきれいで羨ましい」
  • 「どうして自分だけこんなにニキビで悩むの?」

と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

実は、私自身もニキビに悩んでいた時期がありました。
今ではできにくくなりましたが、特に中学生から大学受験が終わるまでは、ニキビに苦しんでいました。

当時は、ニキビのせいで写真を撮るのも嫌でしたし、今でもよく見ると少し凹んだニキビ跡が残っています。

この記事では、ニキビを早く治すための3つのポイントについてもお伝えしていきます。

目次

ニキビのタイプ

【尋常性ざ瘡】

クリニックを訪れる患者の中で最も多いのが、尋常性ざ瘡(一般的なニキビ)に悩む方だと言われています。
その割合は全体の約60%にも及びます。

医学的には「思春期から25歳頃までの人に発症しやすい」とされることが多いです。

尋常性ざ瘡ができる主な原因

  1. ホルモンバランスの影響
    思春期になると男性ホルモンの分泌が増え、それに伴い皮脂の分泌量も増加します。
    過剰な皮脂が毛穴を詰まらせることで、アクネ菌が繁殖し、ニキビが発生します。
    さらに、体が菌を排除しようとすることで炎症が悪化し、赤みや腫れが強くなります。
  2. 生活習慣の乱れ
    栄養バランスの偏り、腸内環境の悪化、睡眠不足、ストレスなどがニキビを悪化させる要因となります。
  3. 遺伝的要素
    皮脂の分泌量は遺伝の影響も受けるため、家族にニキビができやすい人がいる場合、自分もなりやすい傾向があります。
  4. ホルモンの変化(特に女性)
    女性の場合、生理前にホルモンバランスが変化することでニキビができやすくなります。

尋常性ざ瘡ができやすい部位

顔全体にできる可能性がありますが、まぶたや耳周りには比較的できにくいとされています。
また、顔だけでなく胸や背中にも発生しやすいのが特徴です。

【ニキビ跡の赤み】

クリニックに訪れる患者のうち、約10%の方が「ニキビではなく、治った後に残る赤み」に悩んでいます。
実際にはニキビ自体は治っているのに、赤みが残っているため「まだ治っていない」と勘違いされるケースが多いです。

ニキビ跡が赤くなる原因

  1. 強い炎症を伴うニキビがあった
    赤く腫れ、膿をもったニキビができた経験があると、炎症が強くなり、跡が残りやすくなります。
  2. 触れると膨らみがない
    赤みが残っている部分を触っても、特に腫れや盛り上がりがない場合、ニキビ跡の可能性が高いです。
  3. 血管の拡張による影響
    体内では、炎症を抑えるために血管が拡張し、血流を増やすことで治癒を促します。
    その結果、赤みが長く残ることがあります。

ニキビが治った直後は、腫れやしこり、触ると痛みを感じることもありますが、時間が経つにつれ、痛みやしこりは消え、赤みだけが残ります。

赤みが消えるまでの期間

  • 早い人では半年ほどで消えますが、長い場合は2〜3年かかることもあります。

赤みを改善する方法

ニキビ跡の赤みは、実は**「何もしない」のが最も効果的**です。
無理に刺激を加えると、かえって悪化することがあります。

どうしても早く治したい場合は?
血管を減らす治療が必要になります。

  • レーザー治療フォトフェイシャルといった方法が有効です。
  • 市販のニキビ治療薬や化粧品では改善が難しいため、適切な医療機関での治療を検討するのが良いでしょう。

日常生活での注意点

  • 紫外線対策を徹底する
    紫外線を浴びると赤みが増すため、日焼け止めをしっかり塗りましょう。
  • 冷たい風・強い風を避ける
    皮膚が乾燥したり、血管が過剰に拡張して赤みが悪化する原因になります。

ニキビ跡の赤みは時間とともに薄くなりますが、すぐに消えるわけではありません。
そのため、焦らずに刺激を避けながらケアすることが大切です。

【肌荒れ・吹き出物・かぶれ】

クリニックを訪れる患者の約30%は、ニキビではなく肌荒れ・吹き出物・かぶれによる症状で受診しています。

このタイプは特に、

  • フェイスライン

に症状が出やすいのが特徴です。

また、最近増えている「マスクによる肌荒れ」もこのカテゴリーに含まれます。

肌荒れ・吹き出物・かぶれの特徴

肌が乾燥し、カサカサしている
皮脂が多くないにもかかわらず、ニキビのような症状が出る場合、このタイプの可能性が高いです。

かゆみを伴う
一般的なニキビとは異なり、かゆみを感じることが多いです。

タイプに合ったニキビ治療

【尋常性ざ瘡】

尋常性ざ瘡はいわゆる「ニキビ」です。肌の皮脂の量が多く分泌され毛穴が詰まってしまうことが原因でできるものです。

保湿のし過ぎはNGです。

【ニキビ跡の赤いタイプ】

化粧品や薬での改善は難しいため、刺激を与えずに放置しておくことが1番良いです。

日常生活では、紫外線や冷たい風、強い風に当たらないに注意してください。

【肌荒れ・吹き出物・かぶれ】

乾燥により症状が出ることが多いです。しっかりと保湿をしてください。

強いニキビの薬を塗るとかえって悪化する可能性があるため、控えた方が良いです。

ニキビのタイプによって、治療の方法は異なってきます。

どのタイプのニキビだろうとじっくり考えることが、ニキビが早く治る近道になります。

ニキビを最速で治す3つのポイント

①自分の常識は他人の非常識

自分1人で判断せずに、友達や家族など信頼できる人に、自分の肌の状態を診てもらうようにしてください。

自分の常識=他人の常識ではありません。」自分では普通と思っていることが他人から見ると普通ではないことが意外とたくさんあります。

そのほかで多いのは、「気持ちがニキビに集中し過ぎてしまっている方」です。

ニキビに集中し過ぎてしまっていると実はニキビの治り自体が悪くなってしまうのです。

良くなっている部分があったとしても、そこに気がつかず、「まだ赤みが強いな」「また新しくニキビができてしまった」など、どんどん悪い方に考えてしまうことが多くなってしまいます。

気持ちがニキビに集中し過ぎないためにも、信頼できる家族・友人がアドバイザーとして近くにいると良いと思います。

そしてもう一つ、ニキビというのは「今だけできているニキビ」もあるのですが、8割から9割くらいの方のニキビは、数年から10年以上にわたり出ることが多いです。

ニキビができやすい体質や、皮脂が多く出やすい年齢という状況もあるのですが、ちょっとした生活週間の違いや、食べ物を気をつけることでよりよくニキビを改善していくことができるのです。

よりよく改善するときに「自分が普通だと思ってやっていることが、意外に普通ではなかった」ということが結構あります。

自分の常識を少し疑うことが大事です。

今あるニキビに対してすぐには効果は出ないかもしれませんが、ニキビが何年も出続けていてなかなか治らないという場合は、生活習慣を見直すことで1年後には、ニキビが改善されることも期待できます。

自分では「常識だ、普通だ」と思っていることが、実は普通ではない事があり、人からのアドバイスや意見を聞くというのはとても大事だと思います。

②とにかく炎症を起こさない

ニキビの治療において、「ニキビを悪化させない」「ニキビ跡にしない」ためには「炎症を起こさせないこと」はとても大切なポイントです。

具体的に炎症とは何か?というと

⑴赤くなる
⑵痒くなる
⑶痛くなる
⑷硬くなる
⑸腫れぼったい

この5つの症状が「炎症」と捉えてもらうと良いと思います。これらの症状を起こさないことがニキビを早く綺麗に治すポイントになります。

この5つの症状を起こさないために1番大切なのが「ニキビをいじらない、触らない」ということです。

確かに炎症が強く起きてしまっている場合は、クリニックを受診し、いろいろな治療をしたり、塗り薬や飲み薬などで炎症を抑えることがとても大事です。

しかし、それとは別に炎症がひどくないニキビに対しては、日々の生活の中で炎症を起こさせないというのも大切なのです。

そのため、ニキビを気にして触れば触るほど刺激になって炎症は起きます。

ニキビを潰すというのもやはり炎症を起こしてニキビがどんどん腫れ最終的にニキビ跡になってしまう事があるのでとにかく「触らない」ことが大切になってきます。

③治療のゴールを思い描く

最後の3つ目のポイントは


「1年後、2年後の自分はどんな肌になっていたいのかを考える」

ことです。

ニキビは今あるものが治れば終わりというものではなく、一度治っても何度も繰り返し出てきてしまうものです。

今をあるニキビを最速に治すというのもすごく大切なことではありますが、1年後や2年後に自分の肌がどういうふうになりたいのかを決めて、目標として持っておくこともとても大切です。

例えば、1年後に卒業式があります。

卒業式には赤みがなくて綺麗な肌になっていたいと思えば、今あるニキビを早く治したいと思いニキビを触ったり潰したりしてしまうと、炎症が起きてしまい1年後の卒業式のときに、赤にが残ったりニキビ跡として凹みが残ってしまう可能性が高くなるため、今は触らない、潰さないということを頑張って我慢できるのではないかと思います。

今すぐのニキビだけではなく、長い目でニキビ治療に挑むことが大切だなと思っています。

まとめ

①自分の常識は他人の非常識ということで、他人からのアドバイスを受け入れて、ニキビの集中し過ぎずに客観的にニキビをよくしていきましょう。

②とにかく、触らずに炎症を起こさないようにしましょう。

③何が目的なのか、1年後2年後の綺麗な肌をしっかりと思い描くようにしてください。

今回の3つのポイントは、気持ち的な部分が大きいかとは思いますが、この3つのポイントを知っていると、「この先こうゆうスキンケアがオススメですよ」となったときに、今の3つのポイントのどれに当てはまるのか判断できるため、自分に必要か必要ではないかも判断できるようになれるかと思います。

今悩みすぎてしまうよりも1年後にどうなるために今はこうしようと思うことができれば、本当に綺麗になれると私は思います。

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