山登りでは、捻挫や切り傷などを防ぎ、長時間歩ききるために専用のトレッキングシューズが必要です。今回は、これからトレッキングシューズを揃えようか迷っている登山初心者の方にもわかりやすく、失敗しないトレッキングシューズの選び方とおすすめのシューズをご紹介します。ぜひ参考に、自分にぴったりの一足を探してみて下さい。
登山靴の種類には大きくわけて3種類あります
靴選びの前にちょっとだけ登山靴の基礎知識をご紹介します。登山靴の種類には大きくわけて3種類あります。
- ローカット
- ミドルカット
- ハイカット
この他にも登山靴を選ぶには防水性や軽さなどが機能面で気にする事がありますが、最近の登山靴はどれも高性能なので心配することはありません。
強いていうなれば安すぎる登山靴は落とし穴があると思ってください。セールでない限り安くても1万円以上はします。
軽登山や街使いもできるローカット
靴の高さがくるぶし以下の靴です。歩きやすくウォーキングや軽いハイキングには向いています。日帰りの登山だけなら、こちらの靴で大丈夫です。
これから登山を始める方は日帰りの登山から始めると思います。 日帰り登山しか行かないって方はこちらのローカットをおすすめします。
登山用の靴って登山の時しか履かないんですよね。 でもローカットの靴なら町履きもできるので一石二鳥です。
ただし、ローカットの靴で雪山や2000m級の山、1泊するような登山には向かないです。
ちょっとスペック不足だと思います。
軽登山もちょっとレベル高めの登山もカバーできる万能型ミドルカット
靴の高さがくるぶしくらいまである靴です。ある程度、足首を固定してくれます。
ローカットほどの歩きやすさはありませんが、こちらの靴も日帰り登山向けです。
ミドルカットの靴だと日帰りはもちろん、雪山や2000m級の山でも大丈夫です。 登山を始めたばかりの時は日帰りで緩い登山から始めると思います。
その後、登山に慣れてきたらもっといろんな山に行きたくなります。 その時にローカットの靴だと物足りなくなってしまいます。
将来のことを考えると、このミドルカットの靴を買うのがベストです。
ハイレベルな登山向けハイカット
靴の高さがくるぶしの上まである靴です。 かなり足首がガードされています。
岩山(岩稜)や夏山アルプスを上るときはこの靴をおすすめします。
日帰り登山でも大丈夫なんですが、ちょっとオーバースペックです。
登山を始める方でいきなりハイカットの靴を買うことはあまりないかなと思います。
初心者にもおすすめ!登山靴メーカー6選
お店(メーカー)ごとに扱っている靴の特徴があるので簡単にまとめました。
mont-bell(モンベル)

登山メーカーの代表格ともいえるmont-bell(モンベル)。日帰り登山に行くと、ほとんどの人が履いているのを目にします。
mont-bell(モンベル)といえばザ・定番です。機能性は高いが、値段は低いという感覚です。
定員さんも山好きでいろんなことを教えてくれます。
mont-bell(モンベル)の店舗には小さなぼこぼこした台が置いてあります。これは登山道を想定した台になっていて、試着して仮想登道を歩くことができます。
ここで、足にフィットするかどうかを存分に試すことができます。
mont-bell(モンベル)は全体的に地味なデザインになっていますのでいろんなウェアに合わせやすいです。
好日山荘

続いて登山の総合専門店です。いろんなメーカーの登山用品を取り扱っていて種類は豊富にあります。
定員さんは比較的、年齢層が高めな印象ですが知識は豊富でいろんなことを教えてくれます。特に機能性を重視したアドバイスが聞ける印象です。
総合専門店なので、特定のメーカーにこだわらずフラットにアドバイスがもらえるのが嬉しいところ。
ただ、好日山荘はハイレベルな登山用品も揃えているので初心者向きは意外と少ないかもしれません。またデザイン的にも若者向きというより、もうちょっと年齢層が高めな感じがします。
KEEN(キーン)
個人的には一番好きなアウトドアメーカーです。mont-bellや好日山荘とは違ってお洒落で街使いもできるデザインです。
定員さんもお洒落なショップスタッフって感じでは上記の2つとはちょっと雰囲気違います。
KEENはミドルカットの靴も置いてあってかなりかっこいんです。
KEENといえばサンダルが有名だと思います。3~4シーズン履きつぶして、やっと穴が開いたレビューを見たことがあります。それくらい耐久性によくいいアイテムです。
FJALLRAVEN(フェールラーベン)

狐をモチーフにしたポイントがトレードマークのアウトドアブランド。こちらも機能性とデザイン性が高いです。
KANKEN(カンケン)バッグは女性に人気で街中でよく見かけます。
全体的にカジュアルなデザインが多いのでお洒落な登山ウェアが手に入ると思います。
FJALLRAVEN(フェールラーベン)の公式サイトはこちら
Columbia(コロンビア)

アウトドアスポーツ用品を扱うメーカー。登山に限らずアウトドアスポーツ用品を扱っています。
Columbia(コロンビア)の登山靴はデザインが秀逸です。ちょっと奇抜なものもあるのでウェアと合わせにくいかもしれませんがお洒落でかっこいいです。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)

登山用品を中心に扱っているアウトドアブランド。姉妹ブランドにヘリーハンセン(HELLY HANSEN)等があります。
山のTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)、海のヘリーハンセン(HELLY HANSEN)とブランドを展開しています。
もちろん登山靴も扱っていて見た目もかっこいいです。mont-bell等に比べると種類はちょっと少ないかもしれません。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の公式サイトはこちら
登山用品店で靴を履き倒そう!
登山用品専門店に行けば、知識豊富な定員さんがいろいろ教えてくれます。
そして、なにより試着できます。これがめちゃくちゃ大事です。
機能面で言うと、最近の登山靴はどれもハイスペックなので遜色はほとんどありません。
なので、自分の足のサイズにピッタリ合うかどうか?硬さやデザイン、質感などを大切にしましょう。百聞は一見にしかずです。
登山用品専門店には坂道になっている小さな台がおいていあります。
これは登山靴を試着して歩行具合を見るためのものです。仮想山道みたいなものですね。
この台で納得いくまで試し履きするのが大事です。
登山は登山用の靴下を履くのですが、結構分厚い靴下を履きます。そのため、いつものサイズよりも大きめのサイズになります。
試着する時に靴下を用意してくれるお店もあれば用意してくれないお店もあるので自分で持っていくことをおすすめします。もし、まだ靴下を持っていなかったら靴下を2枚履いても大丈夫です。
つま先も靴の先端に当たらないように2cmくらい大きいサイズのがいいです。
この辺を踏まえて定員さんがピッタリなサイズの靴を選んでくれるので、それを参考にすることがとても大事です。